ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

DHLグローバル、ブラジル直航LCLサービスを開始

2013年10月17日 (木)

アパレルdhl_logoDHLグローバルフォワーディングジャパン(東京都墨田区)は16日、日本からブラジルへ直航する海上小口混載輸送(LCL)の新サービス「LCLダイレクトボックス」をウィークリーで開始すると発表した。これまでの海上混載輸送を利用した場合に比べ、輸送所要日数を大幅に短縮し、名古屋港からブラジルのサントス港まで30日で結ぶ業界最速のサービスとなる。

DHLの日本-ブラジル間LCLダイレクトボックスサービスでは、名古屋以外に、日本側のコンテナ・フレイト・ステーション(CFS)がある東京、横浜、大阪、神戸、博多からも集荷、積み込みを行い、日本発の貨物を名古屋港に集約、コンテナに仕立てる。

名古屋港からブラジル側仕向け地のサントス港まで、途中の中継港なしでダイレクトに運ぶため、大幅にリードタイムを短縮できた。中継地でコンテナの開封・再仕立てのために別のコンテナへ積み替える作業も発生しないことから、製品への潜在的ダメージが減少。この結果、取り扱いと輸送に要する時間が大幅に短くなり、安定した輸送スケジュールが見込めるため、顧客にとっては納期のコントロールが容易になり、在庫管理のコスト軽減にもつながる。

DHLでは、2011年のアジア域内航路を皮切りに、12年はアジアからロサンゼルス、シカゴ、ハンブルク、ミラノを含む北米、ヨーロッパ大陸へ仕向地を拡大し、海上小口混載サービスの強化に取り組んでいる。

日本発のサービス拡充としては、11年に東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、博多の6CFSから、中国・大連、寧波、青島、天津新港、上海、厦門、香港、韓国・釜山、台湾・高雄、基隆など北アジア向けに大幅増便。12年は、日本からタイのバンコク、インドのチェンナイ、ニューデリー向けに直航サービスを開始するなど、日本発の海上小口混載輸送サービスの強化を図っている。

総貨物量のうち97%以上を自社で輸送しており、自社システムとグローバルネットワークを利用することで、貨物と情報の流れ、スピード、正確性、コスト効率を管理でき、ポートツーポートの輸送だけでなく、各地に配置する専門スタッフが貨物の適切・スピーディーに通関を行う。輸送取引をコントロールし、追跡のための可視性を確保するため、顧客には複数の海上輸送管理システムから選べるようにしている。

■DHLグローバルフォワーディングジャパンのマーク・スレード社長のコメント
「ブラジルはBRICSの筆頭国として、また広大な国土を背景に2億人もの人口を有する巨大な消費市場としての期待が世界的に高まっており、DHLにとって今後貿易量の増加が期待できる最重要レーンだ。今回の新サービス開始にあたり、確実な納期が要求される自動車や電機、機械といった製造業からアパレルなどなど消費財・流通産業の顧客に、利便性・信頼性の高い業界最速の海上輸送ソリューションを提供することで、顧客のビジネスの発展を強力にサポートする」