拠点・施設野村不動産とIHIは18日、横浜市金沢区に完成、満床で稼働を始めた大規模物流施設「Landport(ランドポート)横浜杉田」のオープニングイベントを開催した。
Landport横浜杉田は、敷地面積7万1035平方メートル、延床面積16万3409平方メートルの、地上4階建て、ダブルランプ・免震構造の物流施設である。首都高速湾岸線・杉田インターチェンジ(IC)から680メートルと、東京・横浜の巨大消費圏への配送能力に優れた物流拠点としての立地に加え、「オープン・シェア型物流施設」のコンセプトの下、入居テナントが共同で使用できる立体自動倉庫を施設内にビルトインし、最先端自動化機器をシェアリングで活用できる体制を整えるなど、ポスト24年問題対応、物流の自動化・共同化推進を体現する機能を備える。

▲Landport横浜杉田
中でも、オープン・シェア型のコンセプトとして特に力を入れる取り組みが「真の地域連携」。防災拠点としての金沢区との協定や、地域の人が自由に利用できる広場や休憩室の設置のほか、地域の文化や歴史に根ざした取り組みや人々との連携、地域になくてはならないインフラ施設として地域経済活性化への貢献を目指す。
オープニングイベントでは、地域連携の象徴として、地元ゆかりの希少な歴史的樹木「杉田梅」の植樹式を、施設の東側広場で執り行った。これまで、地元「杉田梅まつり」への協賛などで連携を深めてきた杉田梅復興の取り組みを、施設敷地内からも発信し、地元の思いを受け継いでいくという。

▲「杉田梅」植樹式の様子
また、有事(津波)の際には防災施設として機能することから、普段食べる機会の少ない防災食のキッチンカー出店や、防災スタンプラリーの実施、さらに消防車両や警察車両など「はたらくクルマ」が集まり、子どもたちに防災の大切さを呼びかける。まずは、この施設が金沢区から防災施設としての認定を受けたことを広く知ってもらうことが必要として、定期的なイベント開催を通じて、「万が一の事態には、あの杉田梅を植樹した施設に行けばいい」との認識が、地域に広まることを期待している。
さらに、物流施設内部を特別に見ることができる施設見学ツアーを実施するなど、物流業界への理解を広め、子どもから大人まで地域の人々との交流を深めた。地域と共生するオープン・シェアな物流施設像を明示し、今後も地域との信頼関係を、梅の木同様大きく育てていくとしている。
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