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EU・メキシコ、貿易協定刷新で供給網強化

2026年5月25日 (月)

国際欧州連合(EU)とメキシコは22日、メキシコ市で開いた第8回EU・メキシコ首脳会議で、近代化グローバル協定(MGA)と暫定貿易協定(iTA)に署名した。政治・経済協力を深めるとともに、貿易、投資、クリーン技術、供給網強化などの分野で連携を広げる。両者の物品・サービス貿易は年1000億ユーロ規模に達しており、協定刷新により相互市場への輸出や投資を進めやすくする。

新協定では、農産品分野の市場機会拡大に加え、重要原材料の供給網強化、グリーン・デジタル移行での協力、政府調達への参入機会拡大、金融、海運、デジタル、専門サービスなどのサービス輸出拡大を盛り込んだ。電子商取引の障壁低減や規制協力、知的財産保護の強化も対象とする。

物流面では、メキシコを中南米の戦略的拠点と位置付け、持続可能な交通、港湾、鉄道、グリーン・デジタル海上回廊などへの投資が焦点となる。EUは「グローバル・ゲートウェイ」投資アジェンダを通じ、エネルギー転換、持続可能な輸送、医療・医薬品、循環経済、水・衛生、農業、森林、生物多様性、デジタル接続などの分野で、50億ユーロ超の欧州支援投資を進める方針を示した。欧州企業は、メキシコの鉄道開発、循環経済、グリーンファイナンスにも関与する見通しだ。

共同声明では、両者が高付加価値で強靱なサプライチェーンの構築を進めると明記した。重要鉱物やクリーン技術を巡る調達競争が強まるなか、EUにとってメキシコは米州側の生産・調達拠点としての重要性を高めている。メキシコ側にとっても、欧州企業の投資や技術導入を通じた産業高度化が課題となる。

国際情勢が不安定化するなか、今回の協定刷新は貿易自由化だけでなく、物流インフラ、重要原材料、デジタル貿易を含む供給網再編の一環として注目される。

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