荷主いすゞ自動車は24日、国内で初めて商用車の原材料にグリーンスチールを採用する、と発表した。鉄鋼メーカーが生産するマスバランス方式を適用したグリーンスチールを購入し、量産車の原材料の一部として活用していくことで、鉄鋼材料から排出されるCO2(二酸化炭素)の削減に寄与する。
マスバランス方式のグリーンスチールは、鉄鋼メーカーが製鉄の際に自ら計画し、追加コストを負担してコミットしたプロジェクトによるCO2削減量を財源に削減証書を発行し、任意の製品に配分して証書とともに供給するもの。いすゞの調達先である神戸製鋼所、JFEスチール、日本製鉄の鉄鋼メーカー3社にはいずれも第三者保証を取得したCO2排出削減量が割り当てられており、グリーンスチールの調達・使用はカーボンニュートラルにつながる。
いすゞでは、バッテリーEV(BEV)の小型トラック「エルフEV」をはじめとする量産車の原材料の一部にグリーンスチールを使用する計画。量産車だけでなく、藤沢工場(神奈川県藤沢市)で建設中の電動開発実験棟「The EARTH lab.」(26年6月稼働予定)の主要鉄骨材にも1000トン分のグリーンスチールを採用することも決めた。量産車、実験棟向けはともに4月から順次発注していくとしている。

▲「The EARTH lab.」の完成イメージ(出所:いすゞ自動車)
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