調査・データ北九州市港湾航空局は24日、北九州港と北九州空港の貨物取扱量が過去最高を更新した、と発表した。北九州港ではモーダルシフトの進展や「物流の2024年問題」を背景にしたフェリー利用の増加、北九州空港ではヤマト運輸グループと日本航空(JAL)グループによる国内航空貨物定期便の増便が、それぞれ取扱量拡大に貢献した。
北九州港の24年度のフェリー貨物取扱量は5292万トンで、過去最高の更新は3年連続となった。フェリー事業者による投入船舶の大型化、21年7月の東京九州フェリーの新規就航が寄与した。
北九州空港では、ヤマト運輸グループとJALグループの国内航空貨物定期便が24年4月に2往復4便で新規就航(成田-沖縄路線)した後、同年8月に3往復6便に増便(羽田路線の深夜早朝便の就航)、同年10月に4往復8便に増便(新千歳路線の増便)したことが取扱量拡大につながった。同空港の24年度の国内・国際貨物取扱量は合計で3万6603トンで過去最高を更新するとともに、21年度比で1.7倍となった。
北九州市港湾航空局では「荷主やトラック運送事業者に対してフェリーを含めた海上輸送への転換や北九州港の利用を促していく。一方、北九州空港では、27年度の滑走路3000メートル化を見据え、既存の国際・国内貨物定期便の定着や新規路線の誘致、貨物地区の機能強化に取り組み、物流拠点化の推進に努めていきたい」としている。
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