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日揮HDなど4社、SAF原料廃食用油のSC構築で合意

2025年5月8日 (木)

産業・一般日揮ホールディングス(HD)は7日、阪急阪神不動産(大阪市北区)、阪急阪神ホテルズ(同)、レボインターナショナル(京都市下京区)、SAFFAIRE SKY ENERGY(サファイアスカイエナジー、横浜市西区)と、廃食用油を原料とした持続可能な航空燃料(SAF)製造事業に協力するための基本合意書を締結したと発表した。

日揮HDとレボインターナショナルはコスモ石油と共同で、国内における廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給にいたるまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、22年にサファイアスカイエナジーを設立。国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間3万キロリットルのSAFの供給を目指している。24年12月にはコスモ石油堺製油所(大阪府堺市)内においてSAF製造装置の建設が完了し、ことし4月から供給を開始。供給するSAFは、国際的な持続可能性認証である ISCC CORSIA 認証を取得したものであり、同事業はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)より採択を受けた助成事業となっている。

阪急阪神不動産は、2011年から継続的にマンションの入居者の協力を得て廃食用油を回収。1万1000戸以上の入居者を対象に累計4万2000リットル以上の廃食用油の回収を実施してきた。これまではバイオディーゼル燃料としてリサイクルする活動に取り組んできたが、今後は回収した廃食用油をSAF向けに提供する。

阪急阪神ホテルズは、08年より直営ホテルのレストランなどの厨房から排出される廃食用油、累計26万7000リットル以上を回収。現在は阪急阪神不動産と同様にバイオディーゼル燃料としてリサイクルする活動に取り組んでいるが、今後は廃食用油を主にSAF向けに提供する。

阪急阪神不動産は、分譲マンション「ジオ」の入居者から回収した廃食用油を、また阪急阪神ホテルズは、運営する料飲施設から排出される廃食用油をSAF製造に提供。また4月より「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」のオフィス部分にて本取組をスタートしており、他物件での取り組みについても検討を進める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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