フード日本トランスシティは13日、北海道石狩市で新物流センターの建設に着手すると発表した。新センターは、菓子・食品を対象とした高床式の定温倉庫機能を備えた先進的な施設となる。この取り組みは、グループの中期経営計画における「収益基盤の拡充によるトップラインの向上」の一環として、「消費財物流の多様化および事業の再構築」を加速させる狙いがある。

▲北海道に建設する新物流センターの完成予想図(出所:日本トランスシティ)
建設用地は北海道石狩市で、用地面積1万2772平方メートル、延床面積3960平方メートル。建物は鉄骨造の高床式平屋建で、定温倉庫900坪、常温倉庫300坪を備え、木造平屋建の詰所も併設する。設備面では「シャトル式自動倉庫システム」を導入する。これにより保管効率向上や入出庫作業の生産性向上を図り、省人・省力化を進める。ドックレベラー1基とLED照明を設ける。倉庫管理システム(WMS)と連携して作業負荷を下げ、業務の標準化や物流品質の向上も図る。業務内容は菓子・食品の荷受、保管、出荷および配送などとなる。着工は2025年4月、完成は26年5月を予定。総投資額は土地取得費を含め20億円を見込んでいる。
さらに同社は13日、三重県木曽岬町の木曽岬新輪工業団地に危険品複合センターを建設すると公表した。これは新設する危険品複合センターは、6棟の常温危険品倉庫で構成する。各倉庫は鉄骨造低床式平屋建ての耐火建築物で、990平方メートルの延床面積があり、総面積は5940平方メートルとなる。さらに、梱包場と事務所棟を各132平方メートル設置し、屋外貯蔵所は2475平方メートルの規模となる。この施設では危険品の荷受、保管、出荷、配送などの物流業務を展開する。

▲建設が決定した三重県の新物流センター(出所:日本トランスシティ)
同社は、危険物取り扱いにおける堅調な物流需要と地場製造業の成長を背景に、危険品分野での安定的な需要の取り込みを目指す。中長期的な視点から、産業構造の変化に対応する新たな物流ニーズへの供給力を強化し、本施設を戦略的拠点として位置付ける。工事は25年9月に着工し、27年3月の完成を予定している。投資総額は30億円を見込む。
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