物流最適化の使命担う、ソフトバンクロボティクス

話題「自動化は必要。わかっているけど、何から手をつけて良いのかがわからない」。ソフトバンクロボティクス、ロジスティクス事業本部事業開発課の平田裕一氏は、中小事業者の多くが自動化への取り組みの最初の段階でつまずいている状況だという。

▲ロジスティクス事業本部事業開発課の平田裕一氏

中小企業には、大企業のような物流効率化や自動化を専門に取り扱う物流企画の担当者など存在しない。企業トップが自ら、あるいはその命をトップダウンで受けた現場担当者が、まずは相談できるシステムベンダーを探すところから、手探りで自動化の一歩を踏み出すケースがほとんどだ。

中小企業のそんな切実な相談、自動化のはじめの一歩から真摯（しんし）に対応できるのがソフトバンクロボティクスである。平田氏は、「私たちの目的はマテハンを売ることではなく、あくまでも物流の最適化を支援すること」と語る。大手自動化マテハンのベンダーでは汲み取りきれない中小の切実な現状を理解し、その物流効率化をサポートすることで、持続可能な物流のレベル底上げを目指す。それこそがソフトバンクロボティクスが提供している価値なのである。

ツール提案、補助金活用サポートで光る「プロフェッショナル」の仕事

ソフトバンクロボティクスは、単にマテハンを売るのでなく、物流現場の課題を明確にする段階から最適なソリューションの提案、導入、稼働に至るまで伴走して支援している。時には、「自動倉庫を導入したい」という大きな商談がまとまりつつあったケースでも、現場を再検証し、より費用対効果の高いソリューション導入への転換を促すこともあったという。大きな設備から小さなツールまで、多様なソリューションを活用した物流最適化を提案できる知見があるからこそ、中小企業の最初の一歩、次のステップにふさわしい“正解”を用意できるのだ。

政府も、中小企業の自動化による成長を期待し、ソリューション導入のための補助金など積極的な後押しを打ち出している。しかし、企業の規模や目的に合致する補助金の選択や、そのための手続きなども、中小事業者にとっては高いハードルとなっている。ソフトバンクロボティクスならば、「最適な自動化提案と合わせて、活用できる補助金についても精査できる。私たちとの取り組みが成立すれば、申請書類の作成や提出など申請業務のサポート費用も私たちが負担する」（平田氏）。補助金活用をサポートするのは、業界最大手で多数の補助金申請実績を誇るSATO行政書士。補助金のプロに煩雑な業務を相談できることは、中小事業者にとって心強い後押しとなる。

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また、ロジスティクス事業本部事業企画課の横山聖弥氏は、同社独自の柔軟なファイナンスプランも中小事業に活用して欲しいと語る。「初期投資を抑え、導入機器が運用の中で生み出すコストメリットによって償却していくなど、多様な導入方法が検討できる」（横山氏）といい、巨額の初期投資が難しい場合も、自動化の一歩を踏み出せる仕組みを用意する。

▲ロジスティクス事業本部事業企画課の横山聖弥氏

ソリューションの運用効果への自信がないと、こうした投資スキームは成立しないだろう。「私たちのチームは、物流、3PL、自動化機器の開発など、さまざまな分野で経験を積んだメンバーが集まり、それぞれの専門性を生かして、ハード、ソフトに加え、ファイナンスまでを含めた多角的な視点から、ユーザーに対して最適な提案を行うことができる」と横山氏はいう。

中小企業現場目線で提案し、最適化への長い道のりをともに歩む

そんなプロフェッショナル集団が選りすぐったソリューションだからこそ確信を持って提案できることが同社の強みである。自動倉庫の代名詞オートストアのグローバル代理店としても知られる同社だが、より取り組みやすい工程ごとにおいても効率化の成果を示し、高度で幅広い知識とノウハウで企業の成長を支援する。

特に相談が多いという搬送工程でも、中小事業の要望に応えられる自動搬送マテハンという視点で最適な選択肢を用意する。横山氏は、従来のAGF（無人フォークリフト）では難しかった屋外や旋回通路幅2メートル以下の環境でも対応できるモデルや、通路幅60センチでも運用できるAMR（自律走行搬送ロボット）など、「多様な現場環境に合わせた自動化から、段階を追った自動化で事業成長を後押ししたい」と語る。そこには、ロボットやツールのメーカー・販売者ではなく、物流最適化の提案者、インテグレーターとして最適解へ導く同社の矜持が見える。

▲屋外でも運用可能なAGF（左）、旋回幅2メートル以下でも対応可能なAGF（中央）と、最小通行幅60センチで走行可能なPUDU T300（右）

これから自動化に取り組む中小事業者へのメッセージを求めると、平田氏は「自動化には時間がかかる」と指摘。それは、効率化・自動化の最適解を時間をかけて突き詰めていく長い道のりへの覚悟を求めるとともに、自動化のはじめの一歩から最後まで、ともに歩んでいくことを約束する、ソフトバンクロボティクス自身の決意表明でもあるのだ。

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