荷主積水ハウスは7日、北米子会社を通じ、ホラント・パートナー・グループと共同で米国都市部のアパートメント賃貸住宅2300戸を中心に、5つの不動産開発プロジェクトを開始すると発表した。米国で従来の郊外型宅地開発に加え、新たなパートナーとともに都市型賃貸住宅の開発事業に進出するもの。
米国で35%を占める賃貸住宅居住者数は近年、増加傾向にあり、「ジェネレーションY」と呼ばれる世代を中心に郊外から都市部への人口移動が見られるなど、中期にわたって雇用集積地に近い優良な賃貸住宅の需要増加が見込まれている。
こうした需要を取り込むため、積水ハウスとホラント社は5案件の開発を共同で進めることに合意した。
5案件の中ではオレゴン州ポートランドの案件が最も早く、2013年末までの着工、14年11月に竣工・賃貸開始を予定しており、各案件とも竣工・賃貸開始を経て安定稼動後の市況を見ながら、17年以降の売却を目指す。