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志布志港、原木や魚介類の輸出が好調

2025年6月2日 (月)

調査・データ長崎税関は5月22日、貿易統計特集として志布志港(鹿児島県志布志市)の貿易状況について取りまとめた。

24年の志布志港での輸出額は417億6600万円、輸入額は1953億1200万円となっており、輸出入ともに増加傾向。輸出の過去最高額は23年の431億6800万円、輸入の過去最高額は22年の2293億3900万円で、輸出入の合計額では23年の2582億900万円が過去最高額となっている。志布志港の周辺は全国的にも畜産業の盛んな地域となっており、全国有数の飼料供給基地。また国際コンテナ航路、関西地区への内航フィーダー船も就航しており九州南部における国際物流の重要な港湾としての役割を果たしている。24年の主な輸出貨物は「ゴムタイヤ及びチューブ」、「木材及びコルク」など、輸入の主要品目は「穀物及び同調製品」、「飼料」などとなっている。

「木材及びコルク」に含まれる「原木」の輸出状況としては24年は過去最高の64億1700万円であり、中国向けが59億2900万円で全体の92.4%を占めた。09年に新たなコンテナターミナルの供用が開始され、旧コンテナターミナル跡地は原木の輸出拠点として活用されている。

「魚介類及び同調製品」の24年の輸出額は前年比2倍の17億2600万円で、過去最高の輸出額となった。品目は「魚のフィレ(ブリなど)」が最も多く9億100万円、次いで「冷凍した魚(カツオなど)」が7億1700万円、「魚の調製品」が5700万円と続いた。「魚のフィレ(ブリなど)」の輸出先はアメリカ向けが5億7700万円で全体の64%を占めた。

志布志港では24年に「原木」の輸出額が15年連続の全国1位、「魚介類及び同調製品」 は過去最高の輸出額となった。都城志布志道路の全線開通により、九州南部における国際物流の拠点港としてさらなる発展が期待されている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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