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日野、先進安全4技術を開発、大型車に来春搭載

2013年11月21日 (木)

話題日野自動車は21日、機能を追加した衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術を開発したと発表した。大型トラック、大型トラクター、大型観光バスに搭載し、2014年春に発売する。

今回開発したのは、(1)先行車に対する追突回避を支援する機能を追加した「PCS」(2)自車の走行車線からはみ出すと警報する「車線逸脱警報装置」(3)ドライバーの閉眼や顔の向きを検知して警報する「ドライバーモニター」(4)トレーラーの積荷の偏りによるトラクターの傾きを計測する「左右バランスモニター」——の4技術。

PCSは、レーダーで前方の車を検知し、距離や速度から「衝突が避けられない」と判断するとシステムがブレーキをかけて衝突時の速度を低減するもの。今回のシステムでは、走行している車両に対しての追突回避を支援することも可能になった。

車線逸脱警報装置は、車線の位置を検知し、自車の走行している車線を逸脱すると警報するもので、車線を検知するカメラの性能を向上させ、警報のタイミングの精度を高めた。

ドライバーモニターは、ドライバーの眼の開閉状態や顔の向きをモニターし、一定の時間、眼を閉じていたり正面を見ていない状態が続くとドライバーに警報するとともに、先行車がいる状態ではPCSの警報タイミングを早める機能。

今回のシステムでは、サングラスを着用している場合でも眼の開閉状態を検知できるよう、カメラの性能を向上させた。

左右バランスモニターは、積荷の偏ったコンテナを搭載した場合に生じるトラクターの傾きを計測し、あらかじめドライバーが設定した傾きを超えた場合にはドライバーに注意を促す。積荷の偏った状態で走行することによる危険の軽減に寄与する効果が期待できる。

PCS、車線逸脱警報装置、ドライバーモニターは大型トラック、大型トラクター、大型観光バスに、左右バランスモニターは大型トラクター(海上コンテナ用車型)に搭載して発売する。