ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

タイガー冷蔵コンテナ、真空断熱でCO2排出46%減

2025年10月7日 (火)

調査・データタイガー魔法瓶(大阪府門真市)は7日、独自開発した「ステンレス密封真空断熱パネル」(TIVIP)を搭載したリーファーコンテナ(冷蔵コンテナ)の実証実験で、消費電力とCO2排出量を45.9%削減する効果を確認したと発表した。100年以上にわたる真空断熱技術を応用したもので、物流分野の脱炭素化に向けた新技術として注目される。

▲TIVIPを搭載した真空断熱リーファーコンテナ(出所:TIGER)

実験は7月28日、平均気温32.3度の神戸市内で実施。庫内温度を5度に設定して7時間運転した結果、従来のリーファーコンテナが全時間稼働し続けたのに対し、TIVIP搭載コンテナは高断熱性能により稼働時間を5時間に短縮。非稼働時間を120分確保し、消費電力とCO2排出量を46%削減した。

TIVIPはステンレス素材を用いることで、高断熱性に加えて不燃性・耐久性を両立。冷凍・冷蔵輸送における温度維持のための電力使用を抑え、環境負荷の低減に寄与する。すでに大阪・関西万博での輸送ボックスにも採用されており、通常トラックによる冷凍・冷蔵品の輸送や異温度帯の混載輸送にも対応可能とされる。

また、同技術を採用した日本通運の「プロテクトBOXサーマル」は、食品・医薬品・半導体など温度管理が求められる分野で引き合いが拡大。今後は冬季の保温輸送実験も行い、四季を通じた環境配慮型輸送資材としての実用化を目指す。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。