荷主日本ゼオンは15日、製造現場でのデータ利活用とスマート工場化を推進するため、ソラコムのIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「SORACOM」を活用した全社共通のIoT基盤を構築し、運用を開始したと発表した。閉域網を用いることで高いセキュリティーを確保しつつ、柔軟に展開できるネットワークを実現した。
同社は自動車タイヤ用合成ゴムや光学フィルムなどを手がける化学メーカーで、製造ラインや分析装置から得られるデータの高度活用が課題となっていた。今回の共通基盤整備では、SORACOMのセルラー通信と閉域網を活用し、有線LAN工事を行わずに安全なデータ通信を構築。第1段階として高岡工場(富山県高岡市)で設備動作監視システムを導入し、すでに稼働を開始している。
構想段階からはソラコムのプロフェッショナルサービスが参画し、要件定義からネットワーク設計、PoC(概念実証)までを伴走支援。現在は複数拠点で検証を進めており、分散していたデータを統合することで生産性や業務効率の向上が期待される。
ゼオンは今後、成功事例を他拠点に横展開し、全社的なスマートファクトリー化を推進する方針だ。
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