メディカル医薬品メーカーであるメルク(米国)は20日、バージニア州エルクトンで、30億ドル規模の医薬品製造施設の建設を開始すると発表した。建設される施設は3万7161平方メートルで、同社の医薬品製造センター・オブ・エクセレンスの一環として、国内製造能力と研究開発力の拡大を目的としている。この施設の完成により、500人以上のフルタイム雇用と8000人の建設関連雇用が創出される見込みだ。
同社は700億ドル超の投資計画の一環として、バイオ医薬品イノベーションの推進と米国の医薬品製造・研究開発拠点の強化を図る。今回の投資は、同社がエルクトンで85年以上培ってきた製造経験に基づくもので、小分子医薬品の製造や試験、医薬品への投資を含む。
同社は2025年だけでも、ノースカロライナ州、デラウェア州、カンザス州、バージニア州で総額60億ドル近くの製造投資を発表しており、1600人以上の新規雇用創出が見込まれている。ノースカロライナ州ダーラムでは、3月に10億ドル規模のワクチン生産施設が完成し、400人のフルタイム雇用と4000人の建設関連雇用が創出された。また4月には、デラウェア州ウィルミントンで10億ドル規模の最先端生物製剤研究センターの建設に着工、カンザス州デソトの製造施設も8億9500万ドルで拡張される。
さらに、米国内のバイオ医薬品、低分子医薬品の製造拠点に30億ドルを投資し、800人以上の雇用を創出する計画で、ニュージャージー州ラーウェイにある本社にも35億ドル以上を投じ、研究および臨床製造部門で1000人の雇用創出を見込む。同社はこれらの取り組みにより、国内の医薬品やワクチンの製造・流通体制を強化し、29年までに4万8000人以上の建設関連雇用を生み出すと予測している。
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