財務・人事商船三井が4日発表した2026年3月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比3.4%減の8697億7200万円、経常利益が54.3%減の1146億700万円、最終利益が53.3%減の1162億900万円となり、減収減益だった。ドライバルク市況の低迷や、エネルギー・製品輸送事業の減益が響いた。
ドライバルク事業では、西豪州やブラジルからの鉄鉱石出荷が堅調に推移した一方、西アフリカのボーキサイト輸送は雨期の影響で停滞。中小型船も中国経済の減速を背景に荷動きが一服した。連結子会社ギアバルク・ホールディング(スイス)のオープンハッチ船事業では、パルプ輸送の回復が遅れたものの、高採算貨物の取り込みなどで収益性を改善。ただ、連結化に伴う減価償却負担の増加や木材チップ船の市況低迷もあり、事業全体では減益となった。
エネルギー事業は、原油船市況が中東情勢の悪化で一時上昇したが、OPECプラス諸国の増産抑制や製油所メンテナンスの影響で夏場に軟化。石油製品船、LPG船、ケミカル船はいずれも前年を下回った。LNG船は長期契約による安定収益を維持し、オフショア・ガスインフラ事業も堅調に推移したものの、全体では減益だった。
製品輸送事業では、オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE、シンガポール)が新造船供給増と需要伸び悩みで大幅減益。自動車輸送は世界的な荷動きが堅調だったが、為替影響が利益を圧迫した。港湾事業は米国の高関税政策を背景に海外ターミナルの取扱量が増加した一方、ロジスティクス事業は東アジア域の荷動き鈍化で減益となった。
通期予想は、売上高が前期比1.4%減の1兆7500億円、経常利益が同63.8%減の1520億円、最終利益が57.7%減の1800億円とし、慎重な見通しを据え置いた。
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