M&Aカナデビアは26日、完全子会社のブイテックス(東京都品川区)の全株式をバルブ専業国内最大手のキッツに92億1800万円で譲渡すると発表した。株式譲渡の実行は6月1日を予定しており、2027年3月期第1四半期の個別決算に関係会社株式売却益73億円を特別利益として計上する見込みだ。
ブイテックスは1949年設立で、半導体・FPD(フラットパネルディスプレイ)・薄膜ソーラーパネル・ハードディスクの製造に使用される真空バルブを開発・製造する特殊バルブメーカーだ。また国内唯一のラプチャーディスク(破裂板)メーカーでもある。25年3月期の売上高は85億200万円。韓国・米国・中国に子会社を持ちグローバルに事業を展開している。
今回の譲渡の背景には、半導体サプライチェーンを取り巻く構造変化がある。半導体製造装置メーカーは、調達リスク低減の観点からセカンドサプライヤーの確保を求める動きを強めており、単一企業への依存を避ける流れが加速している。また国内では、半導体供給網の強化が政策的に推進されており、国内企業間の連携による事業基盤の強化が求められている。こうした環境下でカナデビアは、バルブ事業に特化した専業最大手のキッツのもとで、ブイテックスの事業基盤と技術開発力をより強化できると判断した。
カナデビアは中期経営計画「Forward 25」で「事業構造改革の推進」を重点施策に掲げている。環境・インフラ分野への経営資源集中という「選択と集中」の方針に沿った判断といえる。キッツにとっては半導体向け特殊バルブ分野への本格参入となり、国内バルブ業界のサプライチェーン再編につながる動きとして注目される。
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