ロジスティクス物流不動産大手のプロロジス(東京都千代田区)は17日、物流代行STOCKCREW(ストッククルー、同)や荷主企業と共同で、経済産業省の「持続可能な物流効率化実証事業」に採択された自動化プロジェクトに参画したと発表した。千葉県八千代市の「プロロジスパーク八千代2」を拠点に、施設とオペレーションを一体設計した次世代EC(電子商取引)物流モデルの有効性を検証した。

▲「次世代標準物流センター構築プロジェクト」の実証拠点、プロロジスパーク八千代2の内部(出所:プロロジス)
プロジェクトは、EC市場拡大に伴う多品種・小ロット・高頻度出荷への対応と、人手不足の深刻化を背景に企画された。STOCKCREWが自動化設備の導入と運用設計を担い、プロロジスは施設インフラの整備を担当。総額5億7000万円を投じ、AMR(自律走行搬送ロボット)110台や自動仕分け機、自動封函機など計6種類の設備を一括導入し、工程横断での効率化を検証した。
実証では、荷待ち・荷役時間の大幅削減やピッキング工程の省人化などの成果が確認された。従来、トラック1台あたり2時間発生していた待機時間は仕分け工程の自動化により大幅に短縮され、出荷締め切り時間の前倒しと便数最適化が可能となった。ピッキング工程ではAMRの導入により作業人時を大幅に削減し、作業者数を従来の50-60人規模から20人台へ圧縮。日量1万件規模の出荷を人とロボットの協働で処理する体制を構築した。一方、検品・梱包工程は自動化が進展途上にあり、設備稼働率の向上が今後の課題とされる。

(出所:プロロジス)
施設面では、「ロボフレンドリー」を前提とした設計が特徴だ。免震構造によるノンブレース設計や特別高圧電源の導入に加え、AMRや無人フォークリフトのフロア間移動を可能とするインターフェースを実装。さらに、バンニング/デバンニングロボット「RockyOne」(ロッキーワン)を導入するなど、建物側が自動化設備の稼働を前提に最適化されている。プロロジスが賃貸施設においてここまで設備提供に踏み込む事例は限られる。
また、同施設では垂直搬送機の増設・延伸工事を進めており、4階から6階までの複層フロアを一体運用する体制を構築中。EC特有の高頻度出荷に対応するため、上下動線を含めた処理能力の底上げを図る。こうした施設改修とオペレーション設計の連動により、拠点全体の処理効率を高める狙いだ。
取り組みでは複数荷主の物量を集約し、先進設備を共同利用するモデルを提示した。中小EC事業者単独では難しい自動化投資や高機能施設の利用を可能にし、拠点単位でのスケールメリットを生かした効率化につなげる。
今後は検品・梱包工程の稼働率を80%以上へ引き上げた上で、5階・6階への拡張により処理能力1日3万件体制を目指す。さらにクラウド型WMS(倉庫管理システム)のモジュール化を通じて他拠点への展開を進め、2027年には延床4万6000平方メートル規模の次世代物流センターの実現を計画する。
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