サービス・商品ダイムラートラックとボルボグループの合弁会社セルセントリック(ドイツ・キルヒハイム)は21日、次世代燃料電池システム「BZA375」を正式に発表した。4月20日からドイツで開催中のハノーバーメッセで公開されたもので、大型長距離トラックの脱炭素化を目的とした製品だ。

▲次世代燃料電池システム「BZA375」(出所:ダイムラートラック)
BZA375の主な仕様は、連続出力375kW(500馬力以上)、重量500キロ未満。実走行条件下で40トンの満載トラックが100キロあたり6キロ未満の水素消費量で走行でき、航続距離は1000キロを超える。前世代品のBZA150と比べ燃料消費量を20%削減、廃熱を40%削減、出力密度を40%向上させた。耐用時間は2万5000時間(大型トラックでの10年使用に相当)で、現行のディーゼルエンジンと同等の耐久性を持つ。
設計面では単一システムで構成し、既存の13リットルディーゼルエンジン向けに開発された車両アーキテクチャーへの搭載を可能にした。部品点数の削減によりBZA150比で複雑性を40%低減している。現在試作品の製造を開始しており、顧客向けのテスト・検証用として提供中。量産は2030年前後を予定している。
対象用途は長距離トラックを主軸に、長距離バス・鉄道・鉱山車両・定置型発電など幅広い重機分野を想定しており、一製品で複数用途に対応することでコスト削減とスケールメリットを追求する戦略だ。
長距離トラックの脱炭素化は日本の物流業界にとっても今後避けられない課題であり、欧州で実用化が進む水素燃料電池技術の動向は日本の物流事業者にとっても注目すべき指標となる。
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