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EU、エネルギー危機対応で脱化石燃料を加速

2026年4月23日 (木)

国際欧州委員会は22日、輸入化石燃料への依存低減とエネルギー安全保障の強化を目的とした包括施策「AccelerateEU」を公表した。中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格高騰を受けたもので、短期的な価格抑制策と中長期的な構造転換を組み合わせ、エネルギーの自立と安定供給の確立を目指す。

欧州では過去5年で2度目となるエネルギー危機に直面している。今回の情勢悪化により追加で240億ユーロの輸入コスト増が発生したが、供給量は増えておらず、輸入依存構造の脆弱性が改めて浮き彫りとなった。同施策は、こうした状況を踏まえ、化石燃料市場の変動リスクからの脱却と域内で生産可能なクリーンエネルギーへの転換を軸とする。

具体策では、加盟国間の協調強化を掲げる。ガス貯蔵の確保や石油備蓄の柔軟運用、航空燃料やディーゼル供給の安定化などを統合的に管理するほか、新たに燃料監視機構を設置し、生産・輸出入・在庫動向を把握することで供給不足の兆候を早期に検知する体制を整える。

需要側では、エネルギー価格高騰の影響を受ける家庭や産業への支援を強化する。所得支援やエネルギーバウチャー、電力税の軽減などを通じて負担を抑制するほか、国家補助の柔軟運用を認める枠組みを導入し、影響の大きい産業分野への支援を可能とする。

中長期では電化の加速が柱となる。今夏に電化アクションプランを策定し、産業、輸送、建築分野での電化を促進する方針だ。持続可能な航空燃料の普及や輸送分野の脱炭素化も進める。あわせて送電網整備を加速し、再生可能エネルギーの活用拡大や大型風力・水力発電設備の増強を通じて供給力の底上げを図る。

投資面では、EU復興基金など既存の公的資金に加え、民間投資の呼び込みを強化する。エネルギー転換には2030年まで年6600億ユーロ規模の投資が必要とされており、金融機関や産業界を巻き込んだ投資促進策を展開する。

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