行政・団体日本郵船は23日、住友商事、川崎汽船と共同で申請したシンガポールにおける船舶向け燃料アンモニア供給の実証事業が、3月23日付で経済産業省の補助金に採択されたと発表した。
同実証は、次世代クリーン燃料として注目されるアンモニアの商用化に向けた基盤整備を目的とする。シンガポール港において、バンカリング船を用い、船舶間で直接燃料を供給するシップ・トゥ・シップ方式によりアンモニアを供給する。供給設備の適正性や作業手順、リスク管理などを検証し、安全基準や運用ガイドラインの確立を目指す。
アンモニアは年間2000万トンが国際取引される一方、毒性を有するため燃料利用には安全対策が課題となる。2025年時点でシンガポールの重油バンカリング量は5260万トン、低硫黄重油の平均価格は1トンあたり500ドルだった。これに対しグレーアンモニアは400ドルで、熱量換算では880ドルに相当し、重油との差は380ドルとなる。燃料を全面的にアンモニアへ転換した場合、追加コストは200億ドルに達する試算もある。
シンガポールは世界最大級のバンカリング拠点であり、港湾インフラと運用ノウハウを備える。今回の実証は、海運分野における脱炭素化の実現に向け、燃料転換の実用性と安全性を検証する取り組みであり、国際的な燃料供給体制の構築に向けた重要な段階とみられる。
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