調査・データ農業総合研究所(和歌山市)は2日、中東情勢に伴うナフサ不足の影響が農産物の出荷現場にも広がっているとして、ボードン袋など農業資材の調達難に関する実態を公表した。ボードン袋は野菜の個包装に使われる防曇袋で、スーパーの産直コーナー向け出荷に欠かせない資材。ナフサ由来のエチレン減産を受け、入手難や価格高騰が発生しているという。
同社によると、農産物は収穫できているにもかかわらず、包装資材を確保できず出荷できない事例が各地で出ている。供給不足が続けば、ミニトマトやきゅうりなど夏野菜の産直コーナーでの陳列量が減り、店頭価格に影響する可能性がある。ボードン袋に加え、農業用マルチフィルム、灌水ホース、農業用パックなど、農業現場で使われるポリエチレン・塩ビ製品にも影響が及んでいる。

(出所:農業総合研究所)
農業総合研究所が5月に登録生産者ら38人を対象に実施した調査では、9割が4月以降に資材価格や入手方法の変化を感じたと回答。欠品や納品遅延を実感している農家も6割に上り、影響を受けた資材としてはボードン袋への言及が目立った。発注後に価格が30-40%上がったり、納期が未定になったりする例もあるという。
価格面でも農家への負担は増している。調査では、昨年比で30%以上のコスト上昇を実感している農家が4割に達した。ボードン袋以外にも、農業用マルチ、肥料、農薬、フィルム類が同時に高騰しており、販売価格への転嫁が進みにくいなか、農家の手取りを圧迫している。作付け面積の縮小を検討した農家も2割いた。
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