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海上混乱で支援物資輸送費上昇、ユニセフが警鐘

2026年6月3日 (水)

ロジスティクスユニセフ物資供給部門チーフのジャン=セドリック・ミューズ氏は2日、ジュネーブでの国連定例記者会見で現状を説明し、「子どもの命とウェルビーイングが脅かされてはならない」と訴えた。

中東地域での軍事的緊張の高まり以降、海上輸送網の混乱が長期化しており、世界各地で物流停滞と輸送費上昇が発生している。喜望峰経由への迂回航路では輸送期間が2-4週間遅延しているほか、中東経由の航空貨物輸送能力もひっ迫。アフリカ各港でも混雑が深刻化している。

物流コスト上昇は、ワクチンや栄養治療食など支援物資の調達量減少に直結している。インドからエチオピア、ナイジェリア、コンゴ民主共和国向けワクチンの航空輸送費は50-70%上昇。ケニアからソマリア、南スーダン、コンゴ民主共和国向け栄養治療食輸送費も30%増加した。中国からイエメン、モザンビーク向け教育物資の海上輸送費は100-150%上昇している。

ナイジェリアで実施する子ども1200万人を対象としたポリオ予防接種では、注射器輸送ルート変更に伴い20万アメリカ・ドルの追加費用が発生し、輸送費は56%増加した。マリ向け国際輸送費も2026年第1四半期に36%増となり、支援規模縮小や他分野予算削減を迫られている。

ユニセフは代替輸送ルート確保や供給元多様化を進めるほか、世界300か所超の倉庫ネットワークを活用して対応している。さらに、エチオピアやケニアなど世界各地の栄養治療食製造業者と連携し、長距離輸送依存の低減を進める。世界食糧計画(WFP)などと連携し、主要輸送業者から人道支援物資向け追加料金停止の確約も得た。これにより国連全体で200万ドルのコスト削減を見込む。

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LOGISTICS TODAY編集部
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