国内NEXCO西日本と国土交通省九州地方整備局は10日、西九州自動車道(佐世保道路)・佐々インターチェンジ(IC)-佐世保中央IC間9.9キロの4車線化完成から1年が経過したことを受け、整備効果を公表した。2025年3月23日に完成した同区間では、交通の円滑化や安全性向上、物流効率化などの効果が確認された。
発表によると、朝の通勤時間帯に慢性的な渋滞が発生していた相浦中里IC付近では、4車線化によって交通容量が増加し、ピーク時の旅行速度は10キロ未満から50キロ以上へ改善した。佐々ICから佐世保大塔IC間の所要時間は朝のピーク時で約8分短縮され、速達性が大幅に向上した。
物流面では、佐世保魚市場に近い相浦中里ICから佐世保中央ICまでの所要時間が朝ピーク時に32%短縮。鮮魚輸送の時間短縮により、より鮮度の高い状態で全国へ出荷できる環境が整った。佐世保市は、水産物のブランド価値向上につながると期待を寄せている。
安全面では、中央分離帯の設置により対面通行区間が解消され、過去5年間で3件発生していた正面衝突事故が25年度は0件となった。また、事故や故障車発生時も片側車線の通行を維持できるようになったことで、年平均3回発生していた通行止めも0回に減少した。長崎県トラック協会佐世保支部からは、通行止めリスクの低減によって定時運行の精度が向上したとの声も寄せられている。
佐世保道路は九州北西部の産業、観光、物流を支える重要路線であり、今回の4車線化によって地域経済への波及効果も期待される。現在は佐世保中央IC-佐世保大塔IC間の4車線化事業が継続して進められており、さらなる利便性向上と一般道路の混雑緩和が見込まれている。
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