M&ACARRO JAPAN(カーロジャパン、東京都港区)は11日、韓国の位置情報技術企業オーブロと協業し、工場や物流倉庫向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)支援事業を開始すると発表した。高精度リアルタイム測位システム(RTLS)やデジタルツイン技術を活用し、人やモノ、設備の動きを可視化することで、物流・製造現場の生産性向上と安全性強化を目指す。
物流業界や製造業では人手不足が深刻化するなか、熟練作業者の技術継承や現場オペレーションの効率化が課題となっている。一方で、従来の車両管理システムでは屋内における人や資材、重機の詳細な動きを把握することが難しかった。
今回の協業では、オーブロが持つUWB(超広帯域無線通信)やビジョンAI(人工知能)を活用した高精度測位技術と、CARRO JAPANのフリートマネジメントの知見を組み合わせる。物流倉庫や工場内で作業員やフォークリフト、資材などの位置情報をリアルタイムで取得し、3Dデジタルツイン上で再現することで、荷物の積み下ろしや格納、ピッキング作業などの動線を分析する。
これにより、レイアウトや人員配置の最適化を図るほか、熟練者の作業内容や作業時間をデータ化し、新人との比較分析を通じて技術伝承を支援する。また、危険区域への侵入検知やフォークリフトと作業員の接近アラートなど、安全管理機能を備えたスマートファクトリー向けソリューションも共同で展開する。
物流分野では、屋外輸送から倉庫内作業までを一気通貫で可視化できることが特徴で、荷受けから保管、出荷までの工程全体の効率化につながる。両社は今後、日本国内の工場や物流施設への提案活動を進め、産業現場のDX推進を支援していく。
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