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堀場エステック、福知山を半導体基幹拠点に

2026年6月11日 (木)

▲導入した自動搬送ロボット(出所:堀場エステック)

拠点・施設堀場エステック(京都府福知山市)は11日、半導体製造装置向け機器を生産する「京都福知山工場」の本格稼働を開始したと発表した。自働化ラインや自動搬送ロボットを導入した量産技術の基幹工場として位置付け、半導体市場の需要変動に対応する柔軟な生産体制と安定供給体制の強化を図る。

福知山工場は敷地面積3万6011平方メートル、延床面積2万3292平方メートルの2階建て施設で、投資総額は170億円。主力製品であるマスフローコントローラー(MFC)や薬液濃度モニター、自社製品向けプリント基板を生産する。将来的には国内のMFC生産能力を最大3倍、薬液濃度モニターを最大2倍に引き上げることが可能としている。

物流面では、自動化設備の導入が大きな特徴だ。MFCの生産工程ではロボットアームを活用し、従来手作業で行っていた調整工程を自働化することで品質の安定化と省人化を実現する。また、工場内の搬送にはAGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)を採用し、工程全体の効率化を進める。

さらに、HORIBA独自のデータマネジメントシステムを導入し、設備稼働状況や各種モニタリングデータを一元管理する。工場内に設置した計測機器から取得した情報を可視化・分析することで、生産管理やエネルギー運用の最適化を進める。生産工程で得られるデータは隣接する研究開発拠点「京都福知山テクノロジーセンター」と共有し、AI(人工知能)やデジタルツイン技術を活用した開発効率向上にも活用する。

▲福知山工場(出所:堀場エステック)

環境面ではZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を実現した。屋上5000平方メートルに設置した太陽光パネルで発電し、余剰電力は水素として貯蔵。燃料電池による発電を行うことで、再生可能エネルギーを活用した循環型エネルギーシステムを構築している。

同社は福知山工場の稼働を契機に、隣接する研究開発拠点との連携を本格化し、福知山エリアを半導体事業の研究開発から量産までを一体的に担う拠点として確立する。2030年までに従業員数を600人-800人規模へ拡大し、半導体産業向け製品の安定供給と技術革新を進める。

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