メディカルNISSHAゾンネボード製薬(東京都八王子市)は11日、東京都八王子市の本社工場で新たな生産棟の建設に着工したと発表した。医薬品の開発製造受託(CDMO)事業を本格展開するための製造能力拡大が目的で、2027年11月ごろの稼働開始を予定している。
新生産棟は八王子市の本社工場敷地内に建設する地上4階建ての施設で、延床面積は1769平方メートル。医療用医薬品の製造工程に対応し、錠剤では秤量から造粒、乾燥、整粒、混合、打錠、選別、包装まで、散剤では秤量から造粒、乾燥、整粒、混合、包装までの一貫生産体制を構築する。

▲2027年11月ごろに稼働予定の製造ラインを備える新生産棟の外観(出所:NISSHAゾンネボード製薬)
年間の理論製造能力は錠剤5億錠、散剤100トンを見込む。同社はこれまで自社ブランド医薬品の製造販売を中心に事業を展開してきたが、今後はCDMO事業を本格展開する方針だ。
同社は、品質が確保された医薬品の安定供給を製薬企業としての社会的責任と位置づけている。新生産棟の整備により、自社ブランド製品の品質管理体制と安定供給を維持するとともに、CDMO事業に対応する製造キャパシティーの拡大を図る。
新生産棟では生産効率のさらなる改善を進めるほか、CDMO事業における幅広い顧客ニーズに対応するための製造設備導入と生産体制の構築を進める。秤量から包装までの一気通貫の製造体制により、多様な受託ニーズへの対応力向上を目指す。
同社はNISSHAグループの一員で、医療用医薬品、医薬部外品、化粧品の製造販売を手がける。親会社のNISSHAは2030年の連結売上高の50%をメディカル市場向けとする長期ビジョンを掲げており、今回の設備投資もその事業拡大戦略の一環となる。新生産棟は27年6月ごろの完成を予定しており、同社はCDMO事業を通じて医薬品供給の拡充と事業成長を目指す。
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