環境・CSR米防火スプリンクラー協会(NFSA)は17日、米国内で相次ぐ大型倉庫火災を受け、商業用スプリンクラー設備の役割に関する見解を発表した。4月7日に100万平方フィート規模の施設が放火で焼失し、6月11日にはカリフォルニア州トレーシーで同規模の施設が火災により失われた。さらにロサンゼルスでも100万平方フィート級の倉庫で大規模火災が発生しているという。
同協会は、一連の報道でスプリンクラー設備の不具合が示唆されていることに対し、商業用スプリンクラーはNFPA基準に基づき、建物内部で発生した火災を抑制するために設計されていると説明。建物外部で発生した火災や、複数地点で同時に発火する火災への対応を想定したものではないとした。
トレーシーの施設については、火災がスプリンクラーのある建物内部ではなく、保護対象外の場所から始まった可能性が高く、屋根にはスプリンクラーがなかったと指摘した。NFSAのシェーン・レイ会長は「これらの大型倉庫火災をスプリンクラー設備の失敗に帰することはできない」と述べ、設備が消防士のように状況判断して動くものではなく、発火地点での初期火災に対応する仕組みだと強調した。
同協会は、現代の大型物流施設について、建物規模や複雑さが現行の生命安全基準の想定を超えつつあるとの認識を示した。屋根の大部分に太陽光パネルを載せた施設もあり、火災時には消防隊員や周辺住民への危険、雇用喪失、サプライチェーン寸断、環境被害、税負担の増加につながるとした。
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