荷主丸紅は24日、米国アラスカ州北西部のアンブラー鉱区における非鉄金属探鉱事業で、探鉱鉱区の拡大と追加出資を実施したと発表した。100%子会社のマルベニ・メタルズ・アンド・ミネラルズ(カナダ)を通じて出資する探鉱会社ヴァルハラ・メタルズが、新たにスマッカー鉱区を取得したほか、丸紅は私募増資の引き受けにより170万カナダドルを追加拠出した。
ヴァルハラ・メタルズは2022年から同地区のサン鉱区で銅を中心とした探鉱プロジェクトを進めている。アンブラー地区は銅のほか、亜鉛、鉛、金、銀などを含む高品位鉱床の存在が確認されている有望地域として知られる。今回の鉱区拡大では、カナダの資源大手テック・リソーシズの子会社からスマッカー鉱区を取得するとともに、テック・リソーシズがヴァルハラ・メタルズの株主として参画した。
新たに取得したスマッカー鉱区はサン鉱区と同じアンブラー地区内に位置しており、探鉱対象エリアの拡大によって高品位鉱床発見の可能性向上が期待される。加えて、アラスカ州で豊富な開発実績を持つテック・リソーシズの参画により、今後の探鉱活動や事業化に向けた体制強化にもつながる見通しだ。

▲米国・アラスカ州Sun鉱区の地表状況(出所:丸紅)
近年はAI(人工知能)の普及に伴うデータセンター建設の拡大や、新興国における電化・インフラ整備の進展を背景に、送電線や電力設備に不可欠な銅の需要増加が見込まれている。こうしたなか、資源メジャーや総合商社は銅資源の確保を強化しており、今回の案件もその流れに沿った取り組みといえる。
丸紅は中期経営戦略「GC2027」で資源権益の拡大を重点施策の一つに掲げている。既存のチリ・センチネラ銅鉱山の拡張に加え、北米での非鉄金属探鉱や豪州でのレアメタル・レアアース開発にも参画しており、将来的な資源供給力の強化を進めている。今回の追加投資は、長期的な銅資源の確保と安定供給体制の構築を目指す取り組みの一環となる。
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