環境・CSR木材・建材卸売のナイスは24日、グループ会社のウッドファースト、ナイスプレカットが運営する全7工場で、使用電力を実質再生可能エネルギーへ切り替えたと発表した。製材とプレカット加工を担う主要製造拠点の再エネ化が完了したことで、年間3200t-CO2相当の温室効果ガス(GHG)排出量削減を見込む。
今回再エネ化したのは、徳島県の製材工場を運営するウッドファーストの1工場と、全国6か所に展開するナイスプレカットの全工場。対象となる7工場の年間電力使用量は764万キロワット時で、全国平均の排出係数を基に算出した場合、3200t-CO2の削減効果に相当するという。
ナイスグループではこれまでも、高圧電力契約拠点を中心に再エネ導入を段階的に進めてきた。今回の取り組みにより、木材の製材からプレカット加工までを担う主要な製造工程における脱炭素化が一段と進展した形となる。
ウッドファーストは国産木材の製材・加工を手掛けるJAS認証工場で、2026年3月期の原木取扱量は年間5万5000立方メートルに達する。原材料には安定調達先からの丸太に加え、グループ保有林「ナイス徳島の森」から伐採した木材も活用している。一方、ナイスプレカットは全国6工場で住宅や非住宅建築向けの木材加工を行い、独自の接合工法などを活用している。
建築資材分野では、製品そのものの環境性能に加え、製造段階でのGHG排出削減も重要な課題となっている。特にサプライチェーン全体での脱炭素化が求められる中、再エネ導入による製造工程の排出削減は、環境配慮型建築物への需要拡大や取引先企業の環境要請への対応にもつながる。
ナイスグループは、木材流通をルーツとする企業として森林資源の循環利用や木造・木質化の推進に取り組むとともに、自社のGHG排出量を30年3月期までに22年3月期比で50%削減する目標を掲げている。今後はサプライチェーン全体の脱炭素化に加え、調達から製品化までのライフサイクル全体における環境負荷の可視化も進める方針だ。
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