M&A伊勢化学工業は26日、米国で油田かん水からヨウ素を抽出・商業化する権利を取得する契約を締結したと発表した。完全子会社のウッドワード・アイオダイン・コーポレーション(米オクラホマ州)と、エネルギー産業向けに水管理や化学ソリューションを提供するセレクト・ウォーター・ソリューションズ(米国)との間で契約を結んだ。契約締結日は現地時間25日。
契約では、セレクトが保有する油田かん水からヨウ素を抽出し、商業化する権利を伊勢化学側が取得する。契約期間は初期10年間で、同社のオプションにより最大20年間まで延長できる。設備投資は伊勢化学が全額負担する。2030年の目標生産量は年3000MT(メトリックトン)で、契約後にテキサス州で第1サテライトプラントの建設を始め、テキサス、ニューメキシコ両州を中心に段階的な拠点展開を想定している。
同社グループのヨウ素生産量は、2024年が4111MT、25年が4291MT、26年見通しが4005MT。今回の契約による米国での増産分を加え、30年には全体で7500MTを見込む。実際の生産量や立ち上げ時期は、許認可、設備建設、かん水供給量、ヨウ素濃度、収率、稼働率、市況などに左右される。
ヨウ素は医薬、電子材料、工業用途などで使われ、供給源の確保が素材サプライチェーン上の課題となる。伊勢化学は、セレクトの油田かん水資源を活用し、米国内に新たな供給源を確立することで、今後の需要拡大に備える。
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