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世界航空貨物6%増、路線で濃淡

2026年6月30日 (火)

調査・データ国際航空運送協会(IATA)が6月29日発表した2026年5月の世界航空貨物市場によると、貨物トンキロ(CTK)でみた総需要は前年同月比6.0%増となった。国際線では同6.5%増だった。供給量を示す有効貨物トンキロ(ACTK)は全体で1.9%増、国際線で2.8%増にとどまり、需要の伸びが供給を上回った。貨物搭載率(CLF)は1.8ポイント上昇し46.3%となった。

地域別では、アフリカが13.3%増と最も高く、北米も10.5%増と2桁の伸びを示した。アジア太平洋は8.0%増、欧州は6.7%増となり、主要地域で堅調な荷動きが続いた。一方、中東は8.9%減と全地域で唯一のマイナスとなった。中東情勢の影響で湾岸関連の航空貨物ルートに混乱が残り、供給量も9.2%減少した。

主要路線では、アジア-北米が19.9%増と最も伸び、アフリカ-アジアが14.1%増、欧州-アジアが10.0%増と続いた。域内欧州も11.5%増だった。一方、欧州-中東は19.8%減、中東-アジアは16.5%減となり、中東を結ぶ路線の落ち込みが目立った。

市場環境では、世界貿易が前年同月比5.0%増となり、25か月連続で前年を上回った。ジェット燃料価格は前月比16.3%下落したものの、前年同月比では93.5%高い水準にある。製造業の生産活動は底堅く、世界製造業生産PMIは53.5に上昇したが、新規輸出受注指数は49.6と節目の50を下回った。航空貨物の伸びは、世界的な輸出拡大というより、特定の貿易ルートでの需要増に支えられた面が強い。

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