調査・データ国際航空運送協会(IATA)は28日、2026年4月の世界航空貨物需要が貨物トンキロ(CTK)ベースで前年同月比4.0%増加したと発表した。国際貨物も同4.0%増だった。一方、供給量を示す有効貨物トンキロ(ACTK)は全体で0.4%減、国際線で0.9%減となり、需要の伸びに対して供給は絞られた。
IATAは、アジア関連の貿易流動が航空貨物需要を押し上げたと分析する。ただ、中東での戦争に伴い、湾岸地域の主要ハブで混乱が続き、主要路線の供給制約やルート変更が発生した。旅客需要は同じ4月に中東の落ち込みを主因として3.4%減少しており、貨物は旅客と対照的にプラスを維持した。IATAは、専用貨物機が伸びの多くを担い、貿易混乱下でサプライチェーンを支えたとしている。
地域別では、アジア太平洋が10.5%増と最も高い伸びを示し、供給量も5.3%増えた。欧州は6.0%増、北米は5.0%増、アフリカは7.7%増となった。一方、中東は18.2%減と最も弱く、供給量も22.9%減少した。中南米・カリブ海地域も2.8%減だった。
主要レーン別では、欧州-アジアが16.2%増と38か月連続で伸び、アジア域内も13.0%増と30か月連続で増加した。アフリカ-アジアは12.8%増、アジア-北米は8.3%増となった。これに対し、中東に関連する路線は大きく落ち込み、欧州-中東は25.9%減、中東-アジアは22.4%減となった。
航空貨物を取り巻く環境では、3月の世界貿易が前月比2.1%減と4か月連続の成長から反転。4月のジェット燃料価格は前年同月比2.2倍に上昇し、原油価格も77.7%上昇した。一方、世界の製造業購買担当者景気指数(PMI)は53.4、新規輸出受注PMIは50.2となり、いずれも拡大・縮小の境目となる50を上回った。中東情勢と燃料高が供給面の制約となるなか、航空貨物需要はアジアを軸に底堅さを保った。
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