国際DPワールド(UAE)とブラジルの貨物鉄道会社MRSロジスティカは2日、ブラジル中西部の農産物産地とサントス港を結ぶ複合一貫物流サービスを開始したと発表した。綿花、豆類、ゴマ、砂糖などの農産品・コモディティを対象に、道路、鉄道、港湾を組み合わせた輸出ルートを整備する。
新たな物流モデルでは、中西部の生産地から貨物をスザノ、ジュンジアイ、パウリニアにある輸出用特別通関施設(REDEX)へ運び、同施設でコンテナ化する。その後、鉄道でサントス港のDPワールドターミナルへ輸送し、海外市場へ出荷する。長距離区間を鉄道に切り替えることで、幹線道路への負荷や長距離トラック輸送への依存を抑える。
DPワールドによると、鉄道利用により温室効果ガス排出量は道路輸送比で最大80%削減できる。コンテナ列車1本あたり約40台分のトラック輸送を代替し、渋滞緩和や輸送効率の改善にもつなげる。1回あたりの輸送能力は最大84TEUで、輸出事業者に対して、輸送の予見性、保管の柔軟性、港湾での貨物受け入れ枠の確保を提供する。
ブラジルでは内陸産地から輸出港までの距離が長く、農産物輸出では道路混雑、輸送コスト、環境負荷が課題となっている。今回の取り組みは、内陸の生産地と港湾を鉄道で結び、輸出物流の安定性と環境対応を高める動きとなる。
同社はブラジルで複合一貫物流の強化を進めており、サントスでは倉庫、鉄道接続、港湾サービスを組み合わせたセルロース物流拠点も運営している。さらにブラジルの民間鉄道会社ルモと連携し、サントス港で穀物・肥料ターミナルの開発を進めており、2027年の完成を予定する。同施設は年最大1250万トンの取扱能力を見込み、鉄道アクセスを港湾運営に直接組み込む計画だ。
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