調査・データ日本内航海運組合総連合会(内航総連)が9日発表した2026年5月の内航海運輸送動向調査によると、貨物船と油送船を合わせた輸送量は前年同月比2%増となった。調査は内航輸送量全体の80%以上を占める主要元請オペレーター58社を対象に実施した。
貨物船の輸送量は1606万6000トンで同4%増だった。全品目が前年同月を上回り、鉄鋼は10%増、原料は3%増、燃料は3%増、紙・パルプは2%増、雑貨は2%増、自動車は3%増、セメントは4%増となった。鉄鋼では一部メーカーの高炉火災の影響で他地域からの代替輸送が発生した。雑貨では中東情勢を背景に、石油化学製品の基礎原料であるナフサ調達の先行き不透明感が高まり、在庫積み増しに伴う特需的な荷動きが見られた。
油送船の輸送量は777万9000kl・トンで前年同月並みだった。黒油は7%減、白油は前年同月並み、ケミカルは15%増、高圧液化は6%増、高温液体は15%減、耐腐食は12%増となった。黒油は長距離航海の増加による航海数の減少や、中東情勢の影響によるボンドバンカーの減少が響いた。一方、ケミカルは中東以外からのナフサ調達の進展や原料輸入に伴う沖荷役の増加が寄与した。白油は商社扱いが低調だったものの、製油所の定修などに伴う転送需要が発生し、前年同月並みを維持した。
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