メディカルフェデックス(米国)は9日、医薬品、医療機器、バイオ医薬品、治験関連資材などの輸送を専門に扱う新組織「FedEx Life Sciences」を設立したと発表した。温度管理や輸送状況の可視化、規制対応が求められるヘルスケア物流を集約し、専門チームによる支援体制を強化する。
新組織の責任者には、ヘルスケア・ライフサイエンス部門社長としてニック・ジェンナリ氏を起用した。同氏は1992年の入社以来、医療、航空宇宙、ハイテク分野の営業やサプライチェーン支援に携わり、2024年からヘルスケア事業を統括してきた。フェデックスのヘルスケア関連売上高は世界で100億ドルに達している。
同社は世界6か所にライフサイエンスセンターを展開するほか、米インディアナポリスとアイルランド・ダブリンを結ぶ直行便を運航し、医薬品製造拠点間の輸送網を整備している。機械学習を活用した監視サービス「FedEx Surround」では、重要貨物の位置や状態を可視化し、遅延や温度逸脱などのリスクを早期に把握する。
25年にはIATA(国際航空運送協会)の医薬品輸送品質認証「CEIV Pharma」を企業レベルで取得した。新組織の設置により、医療分野の輸送、品質管理、監視機能を一体化し、患者向けの緊急性が高い貨物や治験関連物流への対応力を高める。
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