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Uber、独デリバリーヒーローに買収提案

2026年7月17日 (金)

M&Aウーバー・テクノロジーズ(米国)は16日、ドイツのフードデリバリー大手デリバリーヒーローに対し、全株式を対象とする任意公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株あたり41.50ユーロで、株式価値は148億ドル、ウーバーがすでに取得した持ち分を除くと137億ドルとなる。

買収が実現した場合、両社の事業展開地域は合計99市場に広がり、2025年のプロフォーマベースのグロスブッキングは2360億ドルに達する。ウーバーは、モビリティーと配送の両サービスを展開する市場を現在の34市場から58市場へ拡大し、配車とデリバリーの相互送客を強める。買収対象となるデリバリーヒーローの50市場は、25年に計420億ドルのグロスブッキングを計上した。

一方、ウーバーイーツとデリバリーヒーローの事業が重複する地域を中心とした14市場は、ニューヨークの投資会社SSWパートナーズが16億ドルで取得する。対象にはオーストリア、スウェーデン、スペイン、ポーランド、トルコ、チリなどの事業が含まれ、ウーバーはこれらの事業を支配しない。SSWは取得後、各事業の長期的な引受先となる戦略パートナーを探す方針だ。

デリバリーヒーローの経営陣と監査役会は買収提案を全会一致で支持しており、株主に応募を推奨する見通し。大株主のプロサスも保有する17%分の株式を応募する契約を結んだ。ウーバーはすでに議決権株式の約24.77%を直接保有し、デリバティブを通じて11.74%の経済的持ち分を持つため、プロサス分を加えた経済的持ち分は53%に達する。

ウーバーは、両社の配送網と加盟店基盤を統合することで、注文密度の向上や配送員の稼働率改善、広告・販促機能の拡充を見込む。利用者が配車と配送の双方を使う場合、単一サービス利用者と比べてグロスブッキングと利益が3倍になるとしており、買収完了時から非GAAPベースの1株利益への寄与を見込む。3年目には1桁台後半の増益効果を想定する。

買収資金は手元資金と新規借り入れで賄い、140億ユーロのつなぎ融資枠を確保した。ウーバーはデリバリーヒーローのベルリン本社を維持し、少なくとも29年までは同地の従業員数を変更しない方針を示した。さらに今後5年間でドイツに20億ユーロを投じ、自動運転車の導入や独自動車業界との連携を進める。

公開買い付けは、ウーバー保有分を含め発行済み株式の50%超の応募を条件とし、競争法や金融規制当局の承認も必要となる。買収完了は27年後半を予定している。

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