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日米欧印の世界4極生産体制を構築

日立金属、インドで自動車用鋳物の生産・供給強化

2014年3月18日 (火)

M&A日立金属、インドで自動車用鋳物の生産・供給強化日立金属は17日、技術・販売提携関係にあるインドの自動車鋳物製造会社を子会社化し、自動車用鋳物の高靱性ダクタイル鋳鉄「HNM」の生産・供給体制構築を加速すると発表した。需要の大幅な増加が期待されるインドで、需要の確実な取り込みを図る。

インドでの自動車生産台数は、2013年の390万台から20年には700万台を超えると予想されており、市場としての重要性が高まるとみられていることから、需要の大幅な増加に対応するためには同国での生産・供給体制の構築が必要となっていた。

そこでことし2月に日立金属と韓国のグループ会社・南陽金属は、インド系に加えて日・米・欧系の自動車メーカーに顧客基盤を持つインドのRPSビカス社、ガリマビカス社と、自動車用鋳物技術・販売提携を締結。これまで技術指導を行うなど生産・供給体制の構築を進めてきたが、急速に拡大する需要に対応し、さらに生産・供給体制の構築を加速するため、両社を子会社化することにしたもの。

南陽金属と日立メタルズ・シンガポール社が、技術・販売提携関係にあるインドのRPSビカス社とガリマビカス社に資本参加することで、日立金属グループが51%を出資。また、従来からHNMの生産を行う日本(真岡工場)、韓国(南陽金属)、米国(日立メタルズ・オートモーティブ・コンポーネンツ社)に今回のインドを加えることで、世界4極の生産・供給体制とする。

3月にRPSビカス社とガリマビカス社との合弁事業を契約し、4月に資本参加した上でガリマビカス社の社名をHNVキャスティングス(仮称)へ変更、14年度中にHNVキャスティングスを存続会社としてRPSビカス社を吸収合併する。統合会社は16年度に50億円の販売を目指す。