拠点・施設三菱地所、JR九州、住友倉庫は8月31日、埼玉県三郷市で共同開発していた大規模マルチテナント型物流施設「ロジクロス三郷」が完成したと発表した。敷地面積は5万4528平方メートル、延床面積は13万5032平方メートルで、地上5階建て。三菱地所の物流施設「ロジクロス」シリーズでは23物件目となる。JR九州にとっては首都圏で初の物流施設開発、住友倉庫にとっては不動産事業として物流施設開発へ本格参入する案件となる。

▲「ロジクロス三郷」(出所:三菱地所)
施設は東京外環自動車道・外環三郷西インターチェンジ(IC)から2キロに位置する。近隣の三郷ジャンクション(JCT)では首都高速道路、常磐自動車道、東京外環自動車道が接続し、東京都心への配送に加えて関東一円を対象とした広域配送にも対応しやすい。JR武蔵野線・新三郷駅から施設付近までバスが運行しており、雇用確保の面でも利便性がある。
建物には、各階へ車両が直接乗り入れられるダブルランプを採用した。中央車路を設け、最小区画は950坪程度とすることで、小規模から大型テナントまでの需要に対応する。1階の一部ではトラックバースを3面に配置し、同時接車台数を増やしてトランスファーセンターなどの地域配送用途を想定する。

▲危険物倉庫
各区画のトラックバースは駐車場として利用できる仕様とし、入居企業が施設内で車庫証明を取得できるようにした。保有車両を専有区画内に駐車できるため、車両運用と配送オペレーションの効率化につながるとしている。また、消防法上の危険物第4類相当を保管できる危険物倉庫を併設し、アルコールや化粧品、リチウムイオンバッテリーなどの保管需要にも対応する。
共用部には5つの会議室と2つのウェブ会議用ブース、3か所のラウンジを設けた。最上階の休憩室には屋上テラスも配置する。三郷市とは「災害時等における一時避難施設としての使用に関する協定」を締結し、災害時には共用部の一部を避難者へ開放する。

▲屋上テラス
環境面では、5階倉庫の柱脚保護部材にCLT材を使った「CLT根巻」を導入し、南九州産のスギを活用した。エントランスや休憩室にも国産木材を使用し、施設全体の木材使用量は9.2立方メートル、木材による炭素貯蔵量は5.6トンCO2としている。
屋上には東京ガスエンジニアリングソリューションズが太陽光パネルを設置する予定で、施設で使い切れない余剰電力を、オフサイト型のコーポレートPPAを通じて三菱地所が所有する東京都千代田区の「新大手町ビル」に送電する。広域配送機能に加え、防災や再生可能エネルギー活用も組み込んだ大型物流拠点として供用する。
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