M&Aインドで半導体製造拠点の整備を進めるタタ・エレクトロニクスを巡り、材料供給と物流基盤の両面で日本企業との連携が相次いでいる。NRS(東京都千代田区)は24日、双日とともに、インド・グジャラート州ドレラで建設中のタタ・エレクトロニクスの半導体工場向けに、半導体材料や化学品、特殊ガスを扱う物流拠点の設立・運営を検討する覚書を締結したと発表した。

(出所:NRS)
新たな物流拠点は、同工場向けの「Gatekeeper」として機能し、タタ・エレクトロニクスのサプライチェーンに参加する複数の材料サプライヤーが利用できる共通物流基盤として整備する。NRSと双日は、半導体化学品や特殊材料向け物流施設会社の設立、保管・荷役・供給オペレーションの構築、インド国内の法令・許認可対応、危険物や特殊ガスを含む物流体制、安全・品質管理の仕組みづくりを進める。
タタ・エレクトロニクスはドレラで、インド初となる商用半導体前工程工場を建設している。半導体製造では、高純度化学品や特殊ガスを安定的に供給するため、製造拠点だけでなく、保管、輸送、構内供給まで含めた物流インフラの整備が必要となる。
材料供給側でも連携が進む。住友化学は19日、タタ・エレクトロニクスと、インド国内での半導体用ケミカル拠点の設置を含む安定供給体制の構築に向けた覚書を締結した。先端フォトレジストや高純度ケミカルなどを対象に、インドでの事業展開を具体化する。
タタ・エレクトロニクスのドレラ工場を軸に、材料メーカーによる供給体制と、NRS・双日による共通物流基盤の整備が並行して進む形だ。インド政府が半導体産業の育成を進めるなか、製造設備だけでなく、化学品や特殊材料の調達・保管・供給を含むサプライチェーン構築が具体化し始めている。
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