M&A全日本空輸(ANA)、日本貨物航空(NCA)、ルフトハンザ・カーゴ(ドイツ)、スイスインターナショナルエアラインズ(スイス)の4社は6日、日本と欧州間の航空貨物輸送における提携関係の強化に向け、覚書(MoU)を締結したと発表した。2023年9月に中断したANAとルフトハンザ・カーゴの貨物共同事業(ジョイントベンチャー)について、NCAとスイスインターナショナルエアラインズを加えた4社体制への拡大を検討する。日欧間の輸送ネットワークを相互に活用し、輸送能力やルートの選択肢を広げる狙いがある。

(出所:ANA)
ANAとルフトハンザ・カーゴは14年、日本と欧州を結ぶ航空貨物市場を対象とした共同事業を開始した。両社のネットワークを組み合わせ、貨物輸送のワンストップサービスを提供するなど、荷主やフォワーダーの利便性向上を進めてきた。しかし、ANAホールディングスの貨物事業再編に伴い、23年9月に提携を一時中断していた。
今回の覚書では、従来の2社間協力を見直し、新たにNCAとスイスインターナショナルエアラインズを加えた枠組みを検討する。NCAが持つ貨物専用機の運航経験や日欧間の輸送基盤、スイスインターナショナルエアラインズの欧州ネットワークを組み合わせることで、輸送能力の拡大と経路の柔軟性向上を図る。
貨物ジョイントベンチャーは、航空会社が一定の事業領域で共同して輸送サービスを展開する仕組みで、航空法に基づく認可を前提に、路線や運航ダイヤの計画、運賃・商品の設定、販売活動などを連携して実施できる。
4社は、日欧間で需要が見込まれる時間的制約の厳しい貨物や、高度な荷扱い技術を必要とする貨物への対応も重視する。各社の路線網や貨物輸送に関する専門知識を活用し、荷主が利用できる輸送経路やサービスの選択肢を増やす考えだ。
ANAは、4社の強みを組み合わせることで日本と欧州の多様な物流需要への対応を強化する。NCAも貨物専用機の運航ノウハウを生かし、輸送能力の拡大と柔軟なルートの提供につなげるとしている。今後、4社で協力範囲を協議し、日欧間の航空貨物ネットワークの拡充を目指す。
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