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SGHD、海外物流好調で通期営業益1000億円に

2026年11月6日 (金)

財務・人事SGホールディングス(HD)は6日、2027年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。売上高は従来予想から800億円引き上げて1兆8200億円、営業利益は30億円引き上げて1000億円とした。グローバル物流事業で航空貨物の取扱量増加や運賃上昇が収益を押し上げる一方、佐川急便を中心とするデリバリー事業では燃料費や外注費が膨らみ、利益予想を下方修正した。海外物流の好調が国内宅配事業の減益を補う構図となっている。

経常利益は従来予想から30億円引き上げて980億円、最終利益は50億円引き上げて650億円とした。最終利益には中間期に計上した投資有価証券売却益45億円などが寄与する。年間配当予想は従来の53円から55円に増額した。

主力のデリバリー事業では、通期の取扱個数予想を13億9000万個から14億2000万個に引き上げた。企業間輸送(BtoB)と消費者向け配送(BtoC)の双方で取扱個数が計画を上回っている。一方、越境ECなど小型荷物の構成比が高まったことで平均単価は想定を下回り、通期予想を663円から660円に引き下げた。

費用面では、原油価格の上昇に伴う燃料費や協力会社への燃料サーチャージ負担が増加。年末繁忙期に向けて輸送能力を先行確保したことも外注費の増加につながった。このため、デリバリー事業の通期売上高予想は従来の1兆900億円から1兆1050億円へ引き上げる一方、営業利益は760億円から730億円へ30億円引き下げた。

対照的に、グローバル物流事業は売上高予想を3800億円から4400億円、営業利益を40億円から85億円へ上方修正した。燃料価格の上昇を背景とする航空運賃の上昇に加え、世界的な半導体需要の拡大を受け、傘下のモリソン・エクスプレスの取扱物量が増加。エクスポランカのコスト構造改革や両社の連携強化も収益改善に寄与する見通しだ。

ロジスティクス事業では、低温物流の取扱量増加や適正料金の収受、国内3PLの新規案件獲得が進んだことから、通期営業利益予想を75億円から85億円へ引き上げた。

同日発表した27年3月期中間期連結決算は、売上高が前年同期比17.6%増の9204億3700万円、営業利益が同7.5%増の414億4000万円、最終利益が19.8%増の279億2900万円となった。売上高は従来予想を744億3700万円、営業利益は54億4000万円上回った。

デリバリー事業の中間期売上高は5.7%増の5374億4800万円だったが、営業利益は18.0%減の249億900万円となった。取扱個数は4.7%増の6億9000万個で、このうち飛脚宅配便は4.8%増の6億7200万個だった。国内EC(電子商取引)やBtoB領域の伸長が荷物の増加を支えた一方、人件費や委託費の上昇が利益を圧迫した。

ロジスティクス事業は売上高が0.2%増の1036億1400万円、営業利益が25.0%増の45億1300万円。グローバル物流事業はモリソンの連結効果やフォワーディング事業の好調により、売上高が77.1%増の2475億5100万円、営業利益が9.2倍の66億7100万円となった。

SGHDは下期、デリバリー事業の単価改善と輸送ネットワークの効率化を進める。佐川急便では27年1月に届出運賃の改定を予定しており、増加する輸送コストをどこまで運賃に転嫁できるかが収益改善の焦点となる。

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