荷主パンパシフィック・カッパー(PPC、横浜市神奈川区)とセンコーグループの日本マリン(東京都港区)は14日、日本マリンが運航する鉱石・硫酸輸送船「KORYU」で、バイオディーゼルを30%混合した「B30燃料」を使う実証トライアルを開始したと発表した。同船は10日に出航しており、11月初旬の航海完了を予定する。

▲鉱石・硫酸輸送船「KORYU」(出所:パンパシフィック・カッパー、 日本マリン)
実証では、JX金属製錬の佐賀関製錬所(大分市)からチリのメヒヨネス港まで硫酸を輸送する。B30燃料を560トン使用する予定で、このうちバイオディーゼル相当分は168トン。従来燃料のみを使用した場合と比べ、温室効果ガス(GHG)排出量を646トン、約20%削減できると見込む。
使用するB30燃料は、国際持続可能性カーボン認証「ISCC」を取得したバイオディーゼル燃料のFAME(脂肪酸メチルエステル)を、低硫黄燃料油「VLSFO」に30%混合したもの。両社は今回の実証で、クリーンな船舶燃料を用いた海上輸送の実現可能性を検証する。
KORYUは銅精鉱と硫酸を輸送できる載貨重量5万3762トンの特殊船。鉱硫船2隻で、日本-チリ間において年間約27万トンの銅精鉱と約18万トンの硫酸を往復輸送している。
日本マリンは2024年、KORYUに風力推進補助装置「ローターセイル」を搭載した。両社はローターセイルによる省エネルギー化に加え、B30燃料の活用でGHG排出量のさらなる削減を推進する。実証結果を踏まえ、船舶燃料の低炭素化や海上輸送でのGHG排出量削減に向けた検討を進め、サプライチェーン全体の環境負荷低減に取り組む。
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