サービス・商品米物流プラットフォームのシップステーション・グローバルは20日、配送管理から顧客対応、輸送ネットワークまで事業全体でAI活用を拡大していると発表した。現在、250を超えるAIエージェントや自動化ボットを実運用しており、2026年中にAIエージェントによる処理が500万件を超える見通しだ。
同社は、中小荷主向けに配送、貨物輸送、フルフィルメントなどのサービスを提供している。350社を超える宅配・小口配送事業者、75社のLTL事業者、4万5000社のトラック輸送事業者と接続し、年間数十億件の出荷データを扱う。こうしたデータを基に、輸送条件の予測や推奨、手配などをAIで自動化する。
顧客対応では、AIが26年に入って11万7000件を超える問い合わせを処理し、顧客満足度は77.5%から85%に上昇したとしている。問い合わせの振り分け速度は従来の60倍となったほか、メールで届いた貨物輸送依頼を20分以内に予約まで処理する仕組みを構築。AIによるLTL(小口混載)輸送の手配件数は10万件を超えた。
配送管理では、機械学習を使って毎週140万件の送り状情報を事前入力し、作成時間を35%削減した。荷主が輸送コストや運送会社、在庫について自然言語で質問できる分析機能も導入している。
輸送ネットワークでは、音声AIがトラック運送会社への追跡確認を120万件以上実施したほか、FTL(トラック貸切)輸送の見積もりメール85万件以上を処理した。LTLの集荷漏れを自動検知し、再手配する機能も運用している。
AI運用では、配送、貨物輸送、運送会社、顧客などのデータを共通基盤に集約し、各AIエージェントのコストや処理結果を監視する「コントロールタワー」を設置。人による監督も組み合わせる。今後はAIの適用範囲をさらに広げ、中小荷主向けの配送・物流業務の自動化を進める。
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