荷主ブラザー工業(名古屋市瑞穂区)は21日、ベトナムの生産拠点ブラザーインダストリーズ(ベトナム)で、工場内から排出される段ボール材を原料としたパルプモールドの生産を7月に開始したと発表した。製造したパルプモールドは、8月末からトナーカートリッジを保護する緩衝材として使用している。
同拠点では、部品などの納品時に梱包材として使われた大量の段ボール材が排出される。今回、ブラザーグループとして初めて工場内にパルプモールドの生産ラインを設置し、段ボール材の一部を原材料として再利用する仕組みを構築した。工場内で発生する資源を循環させ、資源の有効活用と廃棄物削減につなげる。

▲パルプモールドを製造する様子(出所:ブラザー工業)
ブラザーは、プラスチック製の発泡スチロールに代わる紙製のパルプモールドを開発し、プリンターなどの緩衝材として活用している。開発した新形状の小型軽量パルプモールド緩衝材は、緩衝性能を保ちながら小型化・軽量化を実現し、生産などに伴うCO2排出量を削減した点が評価され、2024年の日本パッケージングコンテストで「テクニカル包装賞」、25年のワールドスター2025で「ワールドスター賞」を受賞した。
ブラザーグループは「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」で、資源循環の最大化による持続可能な資源利用と、廃棄物による環境負荷の最小化を目指している。2030年度までに、プリンティング・アンド・ソリューションズ事業の製品(包装材を含む)に投入する新規資源量を、2022年度比で25%削減する目標を掲げている。
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