拠点・施設サンデン(群馬県伊勢崎市)は10月29日、国内OEM向け自動車用空調システム「HVAC」の新たな生産拠点を滋賀県に設けると発表した。生産パートナーと連携し、2027年春の稼働開始を予定する。新拠点では西日本向けのHVACを生産し、近畿、中国、四国、九州への供給体制を強化する。
HVACは車種や仕様に応じた製品を、自動車メーカーの生産計画に合わせて供給する必要がある。顧客の生産拠点に近い地域で生産することで、輸送距離や納入リードタイムを短縮するとともに、増減産や仕様変更などへの対応力を高める。供給拠点の分散により、自然災害や物流網の混乱など不測の事態への対応力向上も図る。

▲生産ラインの一部(出所:サンデン)
新拠点では、サンデンが持つ製品技術や品質管理、量産ノウハウと、生産パートナーの生産基盤を組み合わせる。組立・検査工程の自動化と工程設計の見直しを進め、自動化率は50%を見込む。同等の生産量と工程範囲の従来ラインと比べ、ピーク生産時に必要な要員を約半数に抑える計画だ。
サンデンは滋賀県を起点に国内供給ネットワークの最適化を進めるとともに、顧客基盤の拡大や新たな受注機会への対応につなげる。生産・供給体制の見直しを通じ、国内サプライチェーンの強靱化を進める。
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