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大峰堂薬品、奈良に150億円の漢方薬新工場

2026年11月5日 (木)

メディカル大峰堂薬品工業(奈良県大和高田市)は10月29日、奈良県五條市に建設した新工場「奈良新幸場」(ならしんこうじょう)が完成し、10月5日に落成式を行ったと発表した。総工費は150億円で、IoTを活用したスマートファクトリーとして、生薬からのエキス抽出、錠剤製造、検査、包装までを一貫して担う。製品の供給開始は2027年7月を予定する。

同社は漢方薬を中心に開発から製造まで手掛けるOEMメーカーで、売上高は22年度の76億円から25年度には112億円へ1.5倍に拡大した。需要増に対応しながら品質向上と安定供給を両立するため、新たな生産拠点を整備した。新工場には、錠剤表面を被膜で覆うコーティング工程で、サイズ・生産規模ともに国内最大級の設備を導入し、生産能力を拡大する。

▲奈良新幸場の外観(出所:大峰堂薬品工業)

新工場では製造工程のデータを収集・解析し、熟練者が経験や感覚を基に培ってきた製造ノウハウをデータとして蓄積・共有する。製造条件の最適化や工程改善に活用し、品質の安定化や生産性向上、製造コストの低減につなげる。エキス抽出から製剤、検査、包装までの一貫生産体制を強化し、漢方薬の安定供給を支える。

同社はことし9月、医薬品等製造分野における奈良県地域産業クラスター計画の中核企業に位置付けられた。新工場の稼働を通じて県内取引先との連携によるサプライチェーン強化にも取り組む。海外では19年からドイツで漢方薬を販売しており、今後も現地で培った経験を生かして海外市場への展開を進める。

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