調査・データ物流事業者向け業務支援サービスを提供するX Mile(クロスマイル、東京都新宿区)は5日、トラック運送業の主要コストと実勢運賃の推移を比較した月次レポートの公開を開始したと発表した。2020年を基準とした指数では、潤滑油が63%上昇した一方、実勢運賃の上昇率は13%にとどまり、潤滑油などの主要コストの上昇率が実勢運賃の上昇率を大きく上回っている。
初回となる2026年10月号では、日本銀行や資源エネルギー庁、厚生労働省の公表統計を基に、燃料費や人件費、車両関連費用と実勢運賃の動きを比較した。20年を100とする指数では、潤滑油が163、タイヤが130、整備費が115となり、いずれも実勢運賃の113を上回った。
軽油の小売価格は税抜きで1リットル当たり146.3円となり、前年同月を2%程度上回った。4月以降は145~146円台で高止まりしている。都道府県別では徳島県が138.1円で最も安く、長崎県が155.5円で最も高かった。両県の価格差は1リットル当たり17.4円に達した。
人件費では、道路貨物運送業の現金給与総額が月額33万9800円となり、前年同月比1.9%増加した。ただ、全産業平均の36万2800円を2万3000円下回った。自動車運転の職業の有効求人倍率は2.54倍で、全職業平均の1.06倍を大幅に上回り、運転職の採用難が続いている状況を示した。
レポートは毎月初旬に更新する予定で、主要コストと運賃の推移に加え、地域別の軽油価格、賃金動向、求人倍率、走行距離別の燃油サーチャージ試算などを掲載する。国土交通省がトラック運送の「適正原価」の制度化を検討するなか、運送事業者が運賃交渉やコスト管理に活用できる情報を提供する。
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