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台湾日通、EC需要に対応する新倉庫を開設

2014年5月9日 (金)

国際台湾日通、EC需要に対応する新倉庫を開設1日本通運は9日、台湾現地法人の台湾日通国際物流(台湾日通)が、北部の桃園市で新倉庫「NEXT倉庫」の営業を1月から開始した、と発表した。

台湾でEC市場が右肩上がりで成長し、台北市などの消費地へインターネット通販で購入された生活雑貨などが多く流通、海外で生産された商品の輸入や台北市などへの配送需要が高まっているが、台北市内には倉庫を建設できない規制がある。

そこで、台湾日通ではこうした物流ニーズに対応するため、隣接する桃園県に延床面積2万7300平方メートル、4階建ての倉庫を新設した。新設倉庫は消費地の台北市から20キロ、輸出入貨物の玄関口である台北港まで22キロ、桃園国際空港まで17キロと立地に優れている。

台湾日通、EC需要に対応する新倉庫を開設新倉庫は、4階が定温、防塵仕様となっており、電子部品、健康食品など温度管理が必要な貨物の保管に対応。3階は中二階構造とし、保管スペースを最大限活用できるよう、極端に間幅が狭い通路向けのVNAラック、前方と左右方向の荷役作業が可能な3WAYフォークリフト、ピッキングフォークリフトを設備。

1階には、大型トラック12台が同時に接車でき、スムーズな入出庫が可能。24時間常駐警備、監視カメラ、センサー機能を完備し、セキュリティー面でも体制を整えている。さらに、在庫管理システム「REWARDS」を導入し、ピースピッキングや検品作業など在庫管理だけでなく付加価値を高めたサービスも提供する。

消費地への配送は、提携している宅配業者「宅配通」の活用で台湾全土をカバーし、EC市場で不可欠なクレジットカード決済、コンビニ渡しにも対応する。日通が台湾で運営する倉庫は7か所目。

■NEXT倉庫の概要
所在地:台湾桃園縣桃園市塩務路57巷31號
敷地面積:4000坪(1万3200平方メートル)
延床面積:8260坪(2万7300平方メートル)
※メザニン含めて3万6200平方メートル