iPod touch使った音声ピッキングシステムを開発

サービス・商品アドバンスト・メディア（東京都豊島区）とサトーは3日、アップル社製のアイポッドタッチ（iPod touch）を利用した、物流業界向けのウェアラブル型ボイスピッキングシステム「Ami Voice iPicking」を共同開発したと発表した。

アイポッドタッチを利用したボイスピッキングシステムは国内初で、サトーが総販売代理店として14日から販売を開始する。

ボイスピッキングシステムは、音声認識を活用した音声指示と音声確認によるピッキング方式で、物流現場での作業効率の向上やミスの防止に効果があるとして注目を集めている。

今回、両社が共同開発したAmi Voice iPickingは、アイポッドタッチを利用することで端末価格を従来の5分の1以下に抑えながら、ハンズフリー、アイズフリーを活かして端末画面での帳票確認や画像確認の利点をプラスした。

用途と環境に合わせて、一括購入と月額使用料の2つの料金体系からシステムを導入することができ、サトーでは端末料金と合わせて2割から5割程度の導入コスト削減を見込んでいる。

アイポッドタッチは、CPUやメモリなどの処理能力が高く、直観的に操作ができるのが特徴。Bluetoothを使用するため、ヘッドセットやバーコードスキャナなどすべてをワイヤレスで使用でき、画面上で帳票や商品写真などの目視確認を行うのにも適している。

端末稼働時間4時間に大容量バッテリーを組み合わせることで、連続稼働時間12時間を実現。バッテリーを含めても170グラムとハンディーターミナルに比べ、2分の1から3分の1程度の軽さに収まる。

アームバンド装着やネックストラップ装着など、身につけて使用することが可能で、端末はiPadにも対応する。これにより、端末をカートに取り付けてボイスピッキングカートとして使用できる。