富士通、脈波から眠気検知するウェアラブルセンサー発売

サービス・商品富士通は19日、ドライバーの脈波から眠気の傾向を検知し、ドライバーや運行管理者の安全運転を支援するウェアラブルセンサー「富士通ヴィークルITCFEELythm」を開発し、2月から運輸業向けに販売を開始すると発表した。

富士通研究所が開発した独自のアルゴリズムで、ドライバーの耳に装着したセンサーから取得した脈波情報などからドライバーの眠気状態を検知し、本人、運行管理者に通知する。また、デジタコなどの車載機と接続し、運行管理システムと連携させることで、運行管理者がドライバーの状態をリアルタイムに確認でき、客観的なデータに基づく指示を出せるようになる

将来的には疲労やストレス、緊張状態などの検知データを蓄積し、ハザードマップに適用することで、事前に危険予測を行うことも可能になるという。

近年の交通事故は運転意思や技能によらないヒューマンエラーが全体の67％を占めており、改善に向けて法令改正や国土交通省による安全運行に関わる機器の導入支援が開始されていることから、バス、トラック、タクシーなどで利用できる新製品を開発した。

業務で使いやすくするため、90グラムの本体を首にかけ、イヤクリップセンサーを耳に装着して脈波や自律神経状況などのバイタルデータを取得、独自のアルゴリズムで高精度な眠気検知を行い、ドライバーに音声や振動で通知する。

長距離運行で活用することを想定し、5日間続けて使用できるバッテリーを搭載する。また、学習機能によって個人差のばらつきを解消し、精度を向上、より正確に眠気の傾向を検知する。

同社は今後、運転者情報や緊張の条件を蓄積・分析したハザードマップなどの活用により、事前に危険予測を行い、運輸業の運輸安全マネジメント支援を拡大するとしている。

今後3年間で7万台の販売を目指す。

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富士通
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